約 431,308 件
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/690.html
918 名前:【SS】小ネタ ある日の食卓で[sage] 投稿日:2011/05/15(日) 20 52 41.82 ID oivexxzMP [5/5] ある日の食卓で 佳乃「あら桐乃。ほっぺにご飯粒ついてるわよ」 桐乃「え、うそ? ど、どこ?」 佳乃「そこ、もうちょっと右で……」 桐乃「う~、ここ?」 京介「桐乃」 桐乃「何よ!? 今ちょっと手が離せな――」 ヒョイ 京介「ほれ、取れたぞ」 桐乃「え、あ……うん。ありが(パクッ)――!?」 大介「!?」 京介「珍しいな、おまえがご飯粒くっつけるなんて。――どうした?」 桐乃「ど、どうしたって――あんた、なんでとったご飯粒……」 大介「(ワナワナプルプル)」 京介「なんか顔赤いぞ桐乃。熱でもあんのか?」オデコトオデコガコッツンコ 桐乃「~~~~!?!?!!??」 大介「(クワッ!)」←目をこれ以上ないぐらいに見開いている 京介「……少し熱いな。あんまり無理を――」 桐乃「バ、バカーーーーー!!」 バッチーーーーン! ガタン! ドタドタドタ!! 京介「あいててて……くそ、あいつ、もっと手加減ってもんを――親父?」 大介「…………う」 京・佳「「う?」」 大介「うわーーーーーん!このバカ息子ーーーー!!」 ガッターン! ドタンドタン! 京介「…………」 佳乃「…………」 京介「……やりすぎたか」ボソリ 佳乃「爆発しろ」 ……ないな -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1313.html
186 名前:ローカルルール追記議論中@自治スレ[] 投稿日:2011/12/05(月) 14 28 59.15 ID wrMc6LA40 [1/4] 上の大掃除ネタで思ったけど、桐乃って服を処分する時どうしてるんだろう? 桐乃「この間大掃除したんだ。 というわけで、はいあやせ。あたしのお古の洋服」 あやせ「わあ!いつもありがとうね、桐乃」 桐乃「あやせも大変だよね。 お母さんが厳しくて、『子供の頃からお金を沢山使うのは良くない』って好き勝手に服とか買えないんでしょ?」 あやせ「う、うん。桐乃のおかげでずいぶん助かってるよ。 さすがにお母さんも貰い物には何も言ってこないし」 加奈子「ちぇー。あやせばっかズリーよな。 加奈子ももうちっと背が高ければ着れるんだけどヨ」 桐乃「加奈子ももう少しすれば大きくなるって」 あやせ「あれ?今回はずいぶん少ないんだね」 桐乃「お母さんが持って行っちゃったんだ」 あやせ「お義母さんが? そっか、桐乃が大きくなったからお義母さんが着れるようになったんだね」 桐乃「それもあるんだけど、兄貴の枕カバーとベッドカバーが古くなってるから、 お母さんがあたしの服を使って新しいカバーを作っちゃったの」 あやせ「へぇ~」 加奈子「…………」 桐乃「そしたらさ、うちの兄貴どうしたと思う? あいつったらさ、枕を抱いてベッドカバーに包まりながら 『桐乃に包まれてる気がする』 とか幸せそうに言ってんの! マジキモいよねw あいつシスコンであたしのこと大好きだから当然の反応なんだけどw」 あやせ「そ、そうだね」 加奈子「……うへぇ」 桐乃「それだけならあいつも嬉しそうだし許してやってもいいかなって思ってたんだけど、 後であたしが一緒に遊ぼうって誘ってもあいつったらベッドから出てこないの。 マジありえないよね。 ベッドカバーとあたし、どっちが大切だっつーの。 まじムカついたからさ、あいつからベッドカバーを引っぺがして、思いっきり抱きついてやったの」 あやせ「…………」 加奈子「う、うへぇ」 桐乃「そんであいつの耳元で 『あたしに包まれるのと、ベッドカバーに包まれるの、どっちの方が好き?』 って聞いたら、あいつ無言のままあたしをぎゅっと力強く抱きしめてきたわけ。 ほんと、あのシスコンまじキショいよね。 そう思わない?」 あやせ「そ、そうだね」 桐乃「あいつったらマジ空気読めない。 抱きしめるだけじゃなくて耳元で 『温かくて、柔らかくて、良い匂いがして……桐乃の方が好きだよ』 とか囁くのが男でしょ? しかもそのまま夜遅くまで離してくれないし。 ま、あたしもお返しに思いっきり抱きついてやったけどw それでさー12時回ってもう寝る時間だからあたしが 『ねえ、どうする?』 ってあいつに聞いたら」 加奈子「うへうへうへうへうへぇ…… まだ続くのかヨ……」ゲッソリ あやせ「うふふふ…… 放課後、お兄さんに会えるのが楽しみです。 でも、その前に裁縫道具と裁縫の本を買っておかないと……」ブツブツ 桐乃「それであいつ、『夢でも桐乃に会いたい』とか恥ずかしいセリフを真顔で言うの。 夢で会うくらいならこのまま起きててあたしを愛でればいいだけっしょ? あいつってその辺り―」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1216.html
850 名前:【SS】海外旅行に向けて[sage] 投稿日:2011/10/19(水) 19 07 14.86 ID sKrphukF0 [5/6] 桐乃「今日は海外旅行の日なんだって」 京介「そうなのか。 とは言っても、いきなり海外旅行に行けるわけないだろ?」 桐乃「別に海外旅行をする日じゃなくて、1019で「遠(10)くへ行く(19)」……海外旅行について考えたりする日なんだってさ」 京介「そうか。でも海外旅行ねえ……親父が長期休暇取るのは難しいし、俺たちには縁のない話だよな」 桐乃「別に家族全員で行かなくても、あたしたちだけでもいいんだけど。 あんたも来年は大学生だし、あたしも高校生なんだからさ、あんたが保護者役になれば認めてもらえると思うよ」 京介「親父が認めてくれるかぁ?危険だって反対されると思うぜ」 桐乃「あたしは海外留学してたし、あんただって一人でアメリカまで来れたじゃん。 二人とも実績あるんだから、何か言われても簡単に押し切れるよ。 あとはお母さんを味方につけておけば確実だね」 京介「それもそうか。それなら他の奴らも誘って……」 桐乃「う~ん。さすがに黒猫とかあやせとか、他の家の子たちを誘うのは無理だと思うよ? なんかあった時に責任取れないから」 京介「親父一人を残してお袋がついてくるとも思えねえし、そうなるとおまえと二人きりか……」 桐乃「あんたと二人きりなのは嫌だけど、あたし一人だとさすがに認めてもらえないと思うし、仕方ないからついてくるのを許可してあげ る」 京介「へいへい、ありがとうな。 海外旅行か……春休みに行くにせよ、夏休みに行くにせよ、小遣いを貯めないとな。 受験に合格したらバイトでも始めるか」 桐乃「あたしから言い出したんだし、旅費くらいあたしが持つよ?」 京介「そういうわけにもいかねえだろ? 妹に海外旅行奢ってもらうのなんか恥ずかしいし、ただでさえ旅行中には言葉とか、おまえに頼ることが多いだろうからな」 桐乃「旅行中に妹に頼りっぱなしなのも十分恥ずかしいと思うけど」 桐乃(どうしよう……京介がバイト始めたら一緒にいられる時間が少なくなるし…… ……そうだ!) 桐乃「ねえ、それなら良いバイト紹介してあげようか?」 京介「良いバイト?」 桐乃「うん! あたしモデルに復帰したでしょ? だからあたしの付き人してくれない?」 京介「桐乃の付き人か……」 桐乃「無理にとは言わないし、できるときだけでいいからさ。 事務所の方からも少しはお給料出してもらうけど、あたしの方からもあんたの働き具合に応じて海外旅行用に積み立てるから。 そうすればあんたも今よりもあたしと一緒にいられて嬉しいし、 あんたが近くにいると美咲さんが海外スカウトして来れないしで一石四鳥でしょ?」 京介「俺におまえの付き人が勤まるかはわからんが……そういうことなら快く引き受けさせてもらうぜ!」 桐乃「じゃあ契約成立ね。 仕事は今日からしてもらうから」 京介「へ?今日から? 今から撮影があるのか?」 桐乃「ないよ?」 京介「じゃあなんで……」 桐乃「あたしは『モデルのときの付き人』じゃなくて『あたしの付き人』って言ったじゃん。 撮影の時以外にも色々しなくちゃいけないことあるから、それを手伝ってもらうの」 京介(『あたしの付き人』か……確かにそう言ってたな。 また色々と面倒なことにつき合わせるつもりか?) 桐乃「あんたは付き人見習いだから、まだ簡単な仕事しか頼まないから。 嫌なら断ってもいいし」 京介「例えばどんな仕事だ?」 桐乃「お風呂上りに髪を梳いてもらったり、マッサージしてもらったり、休日にショッピングに付き合ってもらったり……」 京介「それくらいなら問題ないな」 桐乃「あと、これから寒くなるから、あたしが身体を冷やして体調を崩さないように、抱きしめて寝たり……」カァァァァ 京介「へ?今なんて言った?」 桐乃「だから、ギュッとして寝るだけの簡単なお仕事! ……イヤなら断ってもいいんだけど……どうする?」チラッ 京介「……仕事に貴賎はないよな。 よし!その役目、喜んで引き受けてやるぜ!」 桐乃「うん! 京介の働き、期待してるからね!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1065.html
163 名前:【SS】夏休みのノルマ 1/4[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 19 16 20.23 ID w+DBVFUD0 [4/10] 京介「もう夏休みも終わりか。 なあ桐乃。おまえはもう夏休みの宿題終わったのか?」 桐乃「七月には終わらせたよ。 兄貴は?」 京介「俺は受験生だからな。 受験勉強が夏休みの宿題の代わりってことで、ほとんど出されなかったよ。 だからとっくのとうに終わってるぜ」 桐乃「そうなんだ」 京介「夏休み前に立てたノルマも大体達成できたしな」 桐乃「ノルマ? どんなの?」 京介「・・・・・・言わなきゃ駄目か?」 桐乃「聞きたい」 京介「俺のノルマはだな、 1.模試でB判定以上をとること。 2.桐乃と黒猫、沙織と一緒に夏コミに行くこと。 それと・・・・・・」 桐乃「それと?」 京介「・・・・・・桐乃と少しだけでも仲良くなることだ」 桐乃「・・・・・・シスコン」カァァァ 京介「うっせぇ。 そういうおまえはどうなんだよ」 桐乃「あ、あたし? ・・・・・・言わなきゃダメ?」 京介「俺は恥ずかしかったが言ったぞ」 桐乃「うっ。 ・・・・・・わかった。ちょっと待ってて」トタトタ バタン 京介「なんか取りに言ったのか?」 バタン 京介(なんかノートを持ってきたな) 桐乃「あたしはあんたと違って半分くらいしか達成できなかったんだけど・・・・・・」 京介「そうなのか? おまえなら立てた目標はなにが何でも達成しそうなもんなんだけどな」 桐乃「かなり難易度高めに設定したからね。 それでも達成したかったんだけど・・・・・・」 京介「頑張っても無理だったのか。 今日一日で達成するのはもう無理なのか? 俺でよかったら力になるぜ」 桐乃「あんたが協力してくれるなら、全部達成できると思うけど・・・・・・」 京介「そうか。なら今日中に済ませちまおうぜ。 そのノートにノルマが書かれてるんだろ? 見せてくれよ」 桐乃「・・・・・・見たい?」 京介「見なきゃ協力できないだろうが」 桐乃「そうなんだけど・・・・・・ 見ても後悔しない?笑わない?」 京介「笑うわけないだろうが。 後悔だってしない。 桐乃は俺の大切な妹だからな、どんな無茶なノルマでも全力を尽くしてやるぜ」 桐乃「そう・・・・・・ じゃあ、見てもいいよ」 京介「どれどれ」ペラ 166 名前:【SS】夏休みのノルマ 2/4[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 19 16 51.76 ID w+DBVFUD0 [5/10] ○京介を名前で呼ぶ 京介に抱きしめてもらう ○京介をハグする 京介に耳かきしてもらう ○京介とデートする ○京介に助けてもらったお返しをする ○少しだけでも素直になる 京介に「あ~ん」してもらう 京介と添い寝する 京介「・・・・・・」 桐乃「・・・・・・」ドキドキ 京介「・・・・・・なあ桐乃」 桐乃「なに!?」ドキドキ 京介「なんか九月のイベントにすでに丸がついてるんだが」 桐乃「気にしないで。Twitterと同じでパラレルだから」 京介「そうなのか。 じゃあ、こっちが本命なんだが― おまえ、俺のこと好きだったの?」 桐乃「そういうわけじゃないから!」 京介「じゃ、じゃあどういうわけなんだよ」 桐乃「あたしたちさ、この間まで仲悪かったじゃん? だからさ、あんたと同じであたしも京介と仲良くなろうと思ったの!」 京介「そうなのか・・・・・・ でもこれはやりすぎじゃないか?」 桐乃「せなちーとか、クラスの子に仲のいい兄妹ってなにするのか聞いてみたの。 その話から、これ位すればあたしたちも前みたいに仲良くなれるかなーって」 桐乃(本当は『どれくらいしちゃったらブラコンなのかな?』の答えなんだけど) 京介「そうなのか・・・・・・ 世の中の兄妹ってのは、俺が思っている以上に仲良しなんだな。 なら、これを全部やらなくちゃ俺も『桐乃と仲良くなる』ノルマを達成したとは言えないわけだ。 よし!やるか! 桐乃、こっち来い!」 桐乃「・・・・・・!」ビク 桐乃「・・・・・・」コクリ スタスタ 京介「まずは桐乃を抱きしめるぞ。 いいんだよな?」 桐乃「・・・・・・」コクリ 桐乃「恥ずかしいから、後ろから抱いて・・・・・・」カァァァァ 京介「そ、そうか。 じゃあ、いくぞ」 ぎゅぅぅぅぅぅ 桐乃「ちょっと、強いよ・・・・・・」 京介「悪い。もっと優しくしたほうがいいよな」 桐乃「・・・・・・京介がしたいなら、もっと強くてもいいよ。 あんたに力いっぱい抱きしめられるの、嫌いじゃないみたいだし」カァァァ 京介「そうか。嫌だったり、痛かったりしたら言ってくれよ」カァァァ 桐乃「うん・・・・・・」 京介「・・・・・・」 桐乃「・・・・・・」 167 名前:【SS】夏休みのノルマ 3/4[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 19 17 20.89 ID w+DBVFUD0 [6/10] ・・・・・・ 一時間後 ・・・・・・ 京介「・・・・・・」 桐乃「・・・・・・ねえ、そろそろ」 京介「そ、そうだな」 桐乃「うん、じゃあ次は」 京介「次は前からだな」 桐乃「え!?」 京介「あれ?違ったか?」 桐乃「ううん!違わない!」 京介「じゃあ、前から失礼して・・・・・・」 ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ 桐乃「~~~~!!!!!」 ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ 桐乃(京介、顔が近いよ・・・・・・) ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ 京介(桐乃も俺の背中に手を回してきた・・・・・・ なんか、気持ちいいな) ぎゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 京介「つ、次で終わりか・・・・・・」ハァハァ… 桐乃「う、うん」ハァハァ… 京介「親父もお袋もいなくて助かったな」 桐乃「そうだね。 お父さんたちの前で『あ~ん』なんてできないもんね」 京介「おまえの思いつきの『二本のストローでジュースを飲む』もな」 桐乃(気をつけたけど、あたしの唾液とかジュースに混じらなかったよね?) 京介(あのジュース、桐乃の味がした気がしたが、気のせいだよな) 桐乃「あんたなんかあたしの唇についたご飯粒食べちゃうし」 京介「お、おまえだって汚れた俺の指をたっぷり舐めてたじゃねえか!」カァァァァ 桐乃「~~~~!」カァァァァ 京介「・・・・・・これ以上の言い合いはお互い恥ずかしくなるだけだ。止めとこうぜ」 桐乃「そうだね。 仲良し兄妹なら口移しで食べたりするらしいけど、それは今度の目標だね」 京介「マジかよ・・・・・・パネェな、仲良し兄妹」 桐乃(さすがに嘘だって気づいたかな?) 京介(兄妹ってすごいところまで許されるんだな。 兄妹なんだし、口移しって言っても咥えて渡すだけじゃないよな。 相手が食べやすいようにちゃんと良く噛んだのを渡すんだよな。 果たして、俺は正気でいられるのか?) 桐乃「耳かきは気持ちよかったよ」 桐乃(京介のふとももの上だと、京介のにおいがいつもより強かったな。 どうせなら、寝返りうって京介のほうを向けばよかったかな?) 京介「おまえの耳かきも気持ちよかったぜ。 初めは奥に突き刺されないか心配だったけどな」 京介(そして何より、桐乃のふとももの感触が素晴らしかった・・・・・・ あのまま寝たらどんな夢を見たんだろうな) 168 名前:【SS】夏休みのノルマ 4/4[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 19 17 42.98 ID w+DBVFUD0 [7/10] 桐乃「ノルマはあと一つだね。 ・・・・・・する?」 京介「確か添い寝だったな。 今の俺ならそれ位楽勝だぜ!」 桐乃「添い寝?何のこと?」 京介「いや、確かに添い寝って書いてあったぞ」 桐乃「・・・・・・」スッ 京介とにギュッと抱きしめてもらいながら寝る 京介「書き換わってる!?」 桐乃「なんのこと?」 京介「とぼけても無駄だぞ! 消して書き直したあとが残ってるじゃねえか!」 桐乃「ちっ。気づいたか。 ・・・・・・京介はダメだと思うかな?」 京介「さすがに不味いんじゃねえか?」 桐乃「抱き合うのも、添い寝するのもOKなんだから、 抱き合いながら寝るのもOKじゃない?」 京介「・・・・・・なんかそう言われるとそういう気がしてきたな」 桐乃「京介はあたしを抱いて寝るの、イヤ?」 京介(なんて表情するんだよ・・・・・・ そんな顔されると断れねえじゃねえか) 京介「・・・・・・今日のおまえ、すごい素直に甘えてくるな」 桐乃「・・・・・・今日で夏休み終わりじゃん? 明日からは学校が始まるし、そうなればあんたと一緒にいられる時間も減っちゃうからさ。 だから、今日だけ特別」 京介「・・・・・・そうか。よし!一緒にねるか!」 桐乃「うん!」 もぞもぞ 京介「おい桐乃、寝ぼけてヘンなところ触っても殴るなよ」 桐乃「殴らないって。 どうせあんたは寝相が悪いだろうし、それくらい覚悟してるよ。 あたしは抱き枕抱いて寝るときは起きても抱きついたままだし、あんたを蹴っちゃう事はないと思うよ」 京介(ってことは、朝まで抱きつかれっぱなしか。 隙を見て離れることもできねえな) 京介「桐乃」 桐乃「なに?」 京介「おやすみな」ギュッ 桐乃「うん。おやすみ」ギュッ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 桐乃「あんた、いつまで寝る気なの?もう朝だよ」 京介「んん・・・・・・朝か」 京介(明け方まで眠れないかと思ったが、逆にぐっすり眠れたな) 桐乃「早く着替えないと学校に遅れるよ」 京介「そうか。起こしてくれてありがとうな」 桐乃「どういたしまして。 あたしもあんたのおかげで『十個』のノルマが達成できたから、これでおあいこね」 京介(あれ?ノルマって十個だったっけ?まあ、俺の記憶違いだろ) 桐乃「京介」 京介「なんだ?」 桐乃「おはよう!今日からまたよろしくね!」 京介「ああ、おはよう。これからも仲良くやろうな」 171 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 19 22 50.03 ID i/KNCz9P0 [3/5] 163 165-168 素晴らしかった!素直な兄妹がもうたまりませんな!w 夏休み最後だからってここまでバカップル化できるなら、これからは 「1週間の最後だから」とか「1日の最後だから」とか言ってもっとイチャラブしてくれ!w 途中挟んでしまって申し訳なかった 173 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 19 42 46.61 ID w+DBVFUD0 [8/10] 171 こんな感じか。 京介(次にあんな素直な桐乃を見るのは来年の夏休みか、それとも冬休みの終わりか・・・・・・ 随分と長く感じるぜ) コンコン 京介「なんだ?」 ガチャ 桐乃「・・・・・・」 京介「どうかしたのか?」 桐乃「・・・・・・もう今日が終わるじゃん? 明日も学校だし、そうなると明日の学校が終わるまで一緒にいられないじゃん。 だから・・・・・・」 京介「・・・・・・そうか。 よし!一緒にねるか!」 桐乃「うん!」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1465.html
345 名無しさん@お腹いっぱい。 2012/04/24(火) 23 38 57.73 ID GnNmg+5S0 SS『はじめてのことば』 桐乃と結ばれてから、もう10年近く経った。 色々な事が起こり続けたこの10年だったが、 何より嬉しかったのは、去年、ついに娘が生まれた事だ。 生活の安定、子供の遺伝のリスク、世間体の問題、生まれてきた子の法的位置づけの問題etc・・・ 様々な問題が目の前に山積しており、これまで中々一歩を踏み出せなかったのだ。 だが、ついに俺たちはそれを乗り越えた。 桐乃も俺も、全てを受け入れる覚悟が出来たのだ。 幸いな事に、生まれてきた娘には何の異常もなく、毎日すくすくと成長しているのが実感できる。 本当に小さかった娘も、体重は3倍くらいまで増え、背もだいぶ伸びた。 それに、寝返りからハイハイ、掴まり立ちと、だんだん自分で動けるようになってきて、 そして今では、ほんの少しだけど歩けるまでになってきた。 こんなに可愛らしく愛おしい人が桐乃以外にも出来るなんて、10年前の俺では想像も出来なかったはずだ。 もちろん、全部が全部良い事だけじゃない。 まず、毎日泣く。『毎日のように』どころじゃない。昼も夜も関係なく泣く。 そして、おしめの交換に食事の時間。 桐乃も仕事をあまり休んでいないため、時には俺の仕事場で娘の受け渡しなんかをやったりもしてる。 幸い、上司や同僚が寛容だったんで助かったんだが・・・恥ずかしいったらありゃしない!!! それに、定期・任意の健診や予防接種etc・・・ 子供を持つ事がこれほど大変な事だって、体験してみて身にしみて分かった。 親父やお袋が、桐乃だけじゃなく、俺の事を本当に大切にしてくれたって、 この年になって、ようやく本当の意味で実感できた気がする。 そんな感傷に浸りながら、今日も仕事を終え帰宅する。 「ただいま」 「おかえりなさい。あなた」 家に帰り着くと、娘を抱きかかえた桐乃が迎えてくれる。 メシも美味いし、器量も良い。本当に良く出来た嫁だと思うよ。 つーか、俺が言うのもなんだが、桐乃は本当に美しくなった。 はっきり言ってしまえば、もはや桐乃に比肩し得る女なんて存在しないくらいだ。 あのラブリーマイエンジェルですら、比較の俎上に乗るかと言われれば、『否』だろう。 そして、世界で一番愛おしい、俺の娘。 「だぁーだぁ」 「ほら、パパが帰ってきて嬉しいのよね~」 まだちゃんと言葉を話す事は出来ないが、それでも徐々に言葉がはっきりしてきたのが良く分かる。 もうすぐ言葉を話せるようになるだろうか。 そしたら1歳の誕生日には、何をプレゼントしてあげようか。 そう思うと、とたんに顔がにやけてきてしまう。 「そうそう、きょうす・・・あなた?」 「ぷっ!・・・相変わらずだな」 「もうっ!」 実は、子供を生むことにしてから、桐乃は俺の事を『あなた』と呼ぶ事にしたらしいんだが、 昔のクセってのはなかなか治らないもんだよな。 「それでね。実は・・・言葉が言えるようになったの!」 「マジか!?」 先ほどの言葉は訂正しなきゃならないようだな。 もう、言葉が喋れるまで成長したなんて・・・ 子供の成長ってのは、ほんと、早いもんだな。 「じゃ、もう一回言ってみようか~?」 桐乃は、優しく娘に語り掛ける。 こうしてみると、本当に二人の天使がこの世に降臨したかのようだ。 「ほらっ、ぱ~~~」 「ぱ~~~」 おおっ? これはもしかして、『パパ』って呼んでくれる――― 「ぱんつっ!!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「ほらっ!すごいでしょっ! ねぇ~、パパも喜んでるわよ~♪」 「ぱんつっ、ぱんつっ♪」 俺の目の前には無邪気に『ぱんつ』を連発する、俺の娘。 そして、それを見て無邪気に笑う、俺の嫁。 一体どうしてこうなった!? 「それじゃまたご飯を食べたら、一緒に兄ぱんくんかしましょうね~♪」 「ぱんつっ、ぱんつっ♪」 まあ、それでも・・・ こんなに愛おしい二人に囲まれて、俺は幸せ者なんだろうな。 End. ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1682.html
342 名前:SS:2013/04/08(月) 17 39 59.68 ID 0Ug54mdX0 桐乃「ぐぅ~~~ッッッ!!あ~ッ、もう!!この機械壊れてんじゃないの!?」 黒猫「…恥ずかしいから奇声をあげないで頂戴」 桐乃「だって取れないんだもん!」 京介「桐乃、なにが取れねえんだ?」 桐乃「これ!」 京介「緑のたこ?」 桐乃「うん!あたし、このタコさんのグッズ集めてるんだよね」 京介「あー……そういや、おまえの部屋にこいつのクッションがあるな」 桐乃「一万円も使ったのに全然取れなくて…」 京介「はあ!?一万円!?たかがアクセサリーに使いすぎだろ!!」 桐乃「だって欲しかったんだもん…」 黒猫「ちなみに、私はワンコインでこの熊を取ったわ」 京介「そうか…おまえに対抗して桐乃は大金を使っちまったってわけか」 黒猫「そのようね」 京介「ったく…桐乃、ちょっと変われ」 桐乃「え?あんた、クレーンゲーム得意だっけ?」 京介「あんまりやったことねぇけどな。任せとけ」 桐乃「うん…じゃあお願い」 ―――数分後 京介「なんだこれ!?この機械壊れてんじゃねーのか!?」 桐乃「ちょ!恥ずかしいからやめてよ!!」 黒猫「兄妹揃って同じことをしてるわね…」 京介「くそっ!これが最後のワンコインだ…」 黒猫「取ってあげましょうか?」 京介「何度も言わせるなよ。いいって…絶対、俺が取るから。…桐乃、俺に任せろ」 桐乃「………」 黒猫「ふっ…あなた顔が真っ赤よ?」 桐乃「う、うっさい!」 京介「いくぜ!」 チャリン… 343 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/08(月) 17 41 07.75 ID 0Ug54mdX0 ―――数分後 桐乃「にしし…やったーっ!タコさんゲットーッッッ!!」 黒猫「取ったのはあなたじゃないでしょう」 桐乃「わかってるっての…これでよしっと」 桐乃「スマホのアクセにぴったり!ほら、可愛くない?」 黒猫「ふふ、よかったわね」 京介「ははっ、頑張ったかいがあったな。難しそうに見えることも、やってみりゃあ案外なんとかなるもんだ」 桐乃「うん。……ありがとね、京介」 京介「おう。俺とおまえの戦利品だな」 桐乃「えっと、その…大切にするね」 黒猫「そういえば、そのタコって誰かさんに似てると思わないかしら?」 桐乃「!?ちょっ、あ、あんたねぇ!!」 黒猫「あらあら、また顔が赤くなってるわ」 京介「そのタコが誰に似てるってんだよ?」 桐乃「う、うっさいっ!用も済んだし早く帰るよ!」 黒猫「ふっ…」 京介「へいへい……」 ―――桐乃の部屋にて 桐乃「にしし…京介♪」 ツンツン… タコ「………」 おしまい ----------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/920.html
165 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/07/08(金) 14 10 19.05 ID J5C/wtQV0 [3/5] 160 大介さん、二人の関係が正しい事を私が論理的に証明して見せましょう! 条件: 1.もし親の子供が男の場合、それは息子とする。 2.もし親の子供が女の場合、それは娘とする。 3.息子の妻は親にとって娘とする。 4.娘の夫は親にとって息子とする。 5.妻と夫の関係を夫婦と呼称する。 状態: 京介は大介の子供であり、男である。 桐乃は大介の子供であり、女である。 問: 以上より、京介と桐乃の関係が夫婦であると証明しなさい。 解答: 式1.条件1および状態1より、京介は息子である。 式2.条件2および状態2より、桐乃は娘である。 仮定: 1.もし京介の妻が桐乃の場合、条件3より桐乃は大介の娘である。 式2よりこれは正である。 2.もし桐乃の夫が京介の場合、条件4より京介は大介の息子である。 式1よりこれは正である。 仮定1,2が共に正のため、京介の妻は桐乃であり、桐乃の夫は京介である。 条件5より京介と桐乃の関係は夫婦である。 Q.E.D. -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/670.html
364 名前:プレゼント【SS】[sage] 投稿日:2011/05/08(日) 14 54 39.95 ID aQ4FqZrEO [6/6] 日曜日の昼下がり、あたしは兄貴の部屋のドアをノックする。 「勉強の手を休めて、ちょっと買い物に付き合ってくんない?」 「買い物って、何買うんだよ」 「母の日のプレゼント。アンタもまだ買ってないんでしょ?」 「確かに買ってないけど、俺はいつも通りの物のつもりだぞ」 兄貴の言う「いつも通りの物」とはカーネーションの花束だ。 「定番なのはわかるけど、たまには違うモノをプレゼントしなさいよ?」 「そりゃそうだけど、『先立つ物』がなあ…」 「まったく、情けない話ね。まあでも……」 「なんだよ?」 「だから今年は二人連名でのプレゼントにしようってハナシなの!」 ※※※ なんだかんだで、あたしは兄貴と連れだって駅前のデパートに向かう。 「やけに機嫌いいじゃん」 「ハア?いつも通りですケド?何その『お兄ちゃんとお出かけできて嬉しいだろ』みたいな言い草、キモッ」 「誰もそんなこと言ってねえだろ」 まあ、『そんなこと』思ってるのは実はあたしのほうなんだけどね…… 「ところで、桐乃はモデルで収入得てからは、どんなプレゼントをお袋にしてたんだ?」 「ある程度お金があると、逆に迷うんだよね。これまでのところはブランドのお財布と、高級化粧品」 「で、今回はどうするつもりなんだ?」 「連名なんだからまずは兄貴が知恵を出してよ」 「そうだなあ、てか、女性が貰うもんだから、桐乃が、自分が母の日に何貰いたいかを 考えて見ればいいんじゃね?」 「あ、あたしが貰いたいもの??」 ※※※ 「…桐乃、母の日おめでとう」 「ありがとう、京介」 「すまんな、今年はうっかりしててプレゼントの用意が間に合ってないんだ」 「気にしないで。京介のその気持ちが伝われば、十分なんだから」 「そうか。いや、桐乃の欲しいものを言ってくれよ。なんでも用意する」 「じゃあ……京介」 「何だ、何が欲しいんだ?」 「もう、わかってるくせにぃ。あたしは きょうすけ が欲しいの」 「お、お前いきなり何言いだすんだよ!」 顔真っ赤にしちゃって、まったく兄貴ったら。そんな兄貴に、あたしはどんどん迫っちゃう 「お願い、きょうすけをちょうだい。欲しいの、きょうすけの……リヴァイアサン……を」 「…まあ、約束しちゃったからな」 兄貴はあたしをソファーに押し倒すとあたしに蕩けちゃいそうな熱いキスを… ※※※ 「……桐乃?もしもーし、桐乃さん?」 「はうっ??」 「なんだよ変な声あげて」 どうやらあたしは妄想にはまり込んでたみたいだ。せなちーの気持ちが分かる気がした。 「あれなんて、いいんじゃないか?」 「そ、そう、だね」 「大丈夫か?お前」 今年は大きなカーネーションの鉢植えをプレゼントすることとなった。 花束と違って、長く楽しめるし、お母さんも喜んでくれたみたいでまずは一安心。 「兄貴、今回はありがとね」 「ああ、べつにたいしたことしたつもりはないけどな」 「その、これからも『母の日』はよろしくね」 「おう」 兄貴の部屋を出てあたしはつぶやく。 「期待……してるから」 -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/351.html
216 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/02/23(水) 17 41 53.26 ID od6OVpl/0 第12話true route続き 桐乃がいなくなって最初の週末。今日は何も予定がない。 何かやらなきゃいけないことあったかな、勉強くらいか、あ、あとアレやってないわ。 「私だと思って大切にしなさいよね」桐乃が言ってたゲーム「妹×妹」だ。 パソコンは桐乃の部屋にしかない。ちょっくらお邪魔するか。 桐乃の部屋に行く。ノートパソコンはあいつが持っていった。残ったデスクトップパソコンの電源を入れる。しばらくたつと初期画面が出る。「パスワードを入力してください」だと? とりあえず思いついた「pass」「password」と入力、ダメ。 じゃあこれかな「kousaka」「kirino」「kiririn」ダメ。あいつの誕生日、ダメ。うーん「abcd」「1234」ダメかぁ。どっかに書いてないかな、とパソコンの横や机、引き出しを見てみるがそれらしいメモもない。いきなり暗礁に乗り上げた。 シャットダウンして、自分の部屋に戻る。ベットに横たわって大きくため息をつく。 うーん、親父に言ってパソコン買ってもらおうかな。でも今年受験だしなぁ。動機がエロゲーやりたいから、じゃ全然だめだし。 他に何かパスワードあるのかな。あいつが入力しそうなやつ。 うん?もしかして?いやまさかな。でもありえる。そうに違いない。 俺は半ばやけになってたかもしれない、どうしてもゲームがやりたいわけじゃない、だけどやらなきゃいけないんだ。桐野との約束で大事にするって言ったゲームだからな。だったら… 桐乃の部屋に戻り、再び電源を入れる。パスワード入力画面だ。これで突破だ。 入力すると画面が変わった。ほっ。これでゲームができる。約束を守ることができる。 入力した文字は「kyousuke」。 画面が遷移して、デスクトップ画面になった。「妹×妹」をインストールするか。ん?なんだこのアイコン? デスクトップには「兄貴へ」と表示のあるファイルがある。俺あて、か? クリックして開いてみる。桐乃からのメッセージだった。 「兄貴へ ここまでこられるのはあんたしかいないと思って書いてます。プレゼントしたゲーム、ちゃんとやっといてね。落ち着いたら連絡するから、その時にはフルコンしておくこと。感想聞きたいから。 それ終わったら、隠し倉庫の別のゲームやるから。だいたい上から順番にやっとけばいいように並び変えたけど。あんたのエロゲ道始まったばかりだからね。 隠し倉庫はあんたしか管理できないんだからちゃんとしといてね。たまには倉庫の空気を入れ替えておくこと。フィギュアは月に一回外に出して空拭きしておくこと。梅雨の時にはカビ生えないように除湿剤入れておくこと。 黒猫や沙織とはたまに会ってもいいけど馴れ馴れしくしないこと。ないとおもうけど、あやせや加奈子とは会うのも見るのもだめ、汚れるから。わかった?」 やれやれ、しおらしいこと書いてるかと思ったら命令ばっかりだな。あいつらしいや。 end -------------
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1468.html
59 :【SS】かなかな大社 1/2:2012/05/02(水) 22 01 15.75 ID lXoAiwjI0 桐乃「ねえ、もう108スレだし、今からかなかな大社に行かない?」 京介「かなかな大社? なんだそれ」 桐乃「あたしもよく知らないんだけど、108の煩悩を頭に描きながら鐘を鳴らすと煩悩を払うことができるんだって。 京介もまだまだ(原作的意味で)受験生だし、その煩悩にまみれた頭を清めといたら?」 京介「俺はそんなに煩悩にまみれてねえよ」フッ 桐乃「……あんたのお宝本置き場にあたしが載ってる雑誌が追加されたり、携帯の待ち受けが毎日更新されてたりするのはなんで?」 京介「兄が妹の写真を集めるのは普通だろ?」 桐乃「……キモ」 京介「それより、鐘を鳴らすのは普通神社じゃなくて寺じゃないのか?」 桐乃「あたしに言われても……」 京介「まあいいか。 勉強も一区切りついたし、気分転換に行ってみるか。 面白そうだし」 ・・・・・・ 京介「それでかなかな大社に着いたわけだが」 桐乃「あれが例の鐘かな? なんか変な形してるね」 京介「それじゃあ早速突いてみるか」 桐乃「ちょっと待って。 鐘を突くための作法があるんだって」 京介「作法?」 桐乃「うん。 煩悩を意識しながら、二人で鐘を突くんだって」 京介「二人でねぇ。 桐乃もなにか祓いたい煩悩でもあるのか?」 桐乃「あ、あたし!? えっと……その…… ほら、あたしの煩悩のせいで京介に迷惑かけると、勉強の邪魔になっちゃうでしょ? だからまあ、迷惑かけない程度に祓っとこうかなって。 元々あたしに煩悩なんてないけどね」 京介「いや、おまえは煩悩にまみれてると思うが」 京介(桐乃が構ってくれなくなったり、頼ってくれなくなったりするのは寂しいが、 受験が終わるまでの辛抱だよな) 京介「それじゃあ一緒に突いてみるか」 桐乃「うん」 桐京「「せぇの!」」 京介(桐乃ともっと仲良くなりたい!) 桐乃(京介ともっと仲良くなりたい!) うへぇ~ うへぇ~ うへぇ~…… 京介「……変な鐘の音だな」 桐乃「……そうだね。 まあ気にしないでどんどん突いていこ」 桐京「「せぇの!」」 京介(桐乃とずっと一緒にいたい!) 桐乃(京介とずっと一緒にいたい!) うへぇ~ うへぇ~ うへぇ~…… 60 :【SS】かなかな大社 2/2:2012/05/02(水) 22 01 40.59 ID lXoAiwjI0 ・・・・・・ 京介「はぁはぁ…… 随分疲れるな」 桐乃「頑張って。 これで最後だからさ」 桐京「「せぇの!」」 京介(桐乃と手を繋ぎたい!) 桐乃(京介と手を繋ぎたい!) うへぇ~ うへぇ~ うへぇ~…… 京介「ふぅ、これで終わりか……」 桐乃「大分時間がかかったね」 京介「こんなに時間がかかって疲れるなら、家で勉強してた方が良かったとも思えてくるな」 桐乃「でも気分転換にはなったでしょ?」 京介「まあな」 桐乃「で、京介の煩悩はちゃんと無くなった?」 京介「……さぁな」 桐乃「ふぅん。 それじゃあ帰ろっか」スッ 京介「……ああ、そうだな」ギュッ 京介「なあ桐乃」 桐乃「なに?」 京介「例えば鐘を突いても煩悩がまったく無くならなかったとして……それってどうなんだろうな」ギュ 桐乃「そうだね…… それは煩悩じゃなくて――」 桐乃「きっと『愛』なんじゃない?」ギュ ----------